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極上うなぎ。のブログ

復活準備中♪

【知って得する!国際航空券の仕組み②】

 

僕が飛行機利用を始めた頃、正確には自分で手配・購入するようになった時代にインターネットはあったものの出来る事は制限されていました。
航空券を手配するには街中にある航空会社の販売所、旅行代理店に足を運ぶ対面販売が主流でした。
これは日本に限らず世界中が同じ状況です。
世界中の主要都市にある航空会社販売所は「シティーオフィス」。
専門用語3レター「CTO」です。
空港にある予約や発券する各航空会社のカウンター、バックルームが「APO」エアポートオフィスと呼ばれていました。

東京で言えば、東京駅、有楽町には、JL(JAL支店)、SQ(シンガポール航空)、UAユナイテッド航空)、NH(ANA)等々のCTO、
「SK / LH / OS / MX」のGSA(航空会社の発券業務を行う委託会社)等々、多くの航空会社CTOがありました。
NHは東京駅のヤンマービル以外にも新宿Lタワー、後に汐留が出来たりと街中にオフィスを構えるのが主流で、国際航空券の他、ツアー手配、変更・交換発行(リイシュー)や営業、空港発券業務のサポート等々をしていた。

航空券の予約の為に電話をしても、発券したチケットをどこかで受け取らなければならず、その手段がCTOかAPOか郵送。
年間に何十冊とノーマル航空券を購入して、毎日のように国際線に乗っていたのが遠い過去とは思えず、こんな昔ばなしをする日が来るとも思っていませんでした。
年間50~70万マイルを飛び、毎日ホテルを泊まり歩く日常が長く続くと
予約課・世界中の空港・ホテルスタッフが親戚の兄さん、姉さん化します。
どこに行っても挨拶や世間話で空港がサークルのような感覚。
今ではその兄さん・姉さん達も役職・役員になってます。
各社CTOでお世話になった支店長は、社長・会長・引退と代替わりしていて「時代を感じるって」って意味を思い知らされています。

カラダは機内食やラウンジ飯、ホテル飯で形成されてたんじゃないのかな。
高級な良いものではなく、添加物まみれの同じメニューばかりだけど、、。


さて、前回の続き「国際航空券の仕組み ②」になります。

「国際航空券の正しい価格の競合法」

「それらを検証する上で必要な知識とルール」

なぜ、そんな事が必要なんでしょう?
国際航空券には、キャビンサービスの違いによって分けられた

*ファーストクラス
ビジネスクラス
*プレミアムクラス
*エコノミークラス

があり、

更にその他に割引条件による料金の違い、販売数に応じ残席でより利益を上げられるように細かく運賃種別が分類されたイールドコントロールが施されているんです。
それらを理解する事で「国際航空券の仕組み」が見えて、
「料金の正しい競合」が出来るようになります。


<*国際航空運賃の設定の基礎*>

先ず ↓ ↓ ↓ をご覧下さい。

2023年9月1日<TYO/NYC>残席状況

 

記事を書いてる2023年7月現在の2023年9月1日<TYO/NYC>残席状況です。
多くの便がありますが、今回は2番目の<NH110>にフォーカスします。

 

2023年9月1日<NH110>残席状況

右側にアルファベットと数字の組合せがあります。

「F6 A5 J9 C9 DL ZL PL G9 E1 NC Y9 B9 M9 U9 HC QC VC WC SC LC KC」

この表記は、航空会社予約課・発券課・空港カウンター、旅行代理店全てが航空券を販売する上で見る事になる画面です。
「9/1 NH110便 羽田→J.F.ケネディ空港」の座席予約の現状・許可された残席数が記されているんです。
「9」が多くあるのは、「陳列させている=見せられる数」が9席。
残席全てを並べるわけにはいきません。
ショップでも在庫は裏に置くのと同じです。
残席が100席あっても、手の内・売り上げ全ては見せません。

< アルファベットの意味 >

「 F / A 」・・・・ファーストクラス

 

「 J / C / D / Z / P 」・・・ビジネスクラス

 

「 G / E / N 」・・・プレミアムエコノミー

 

「 Y / B / M / U / H / Q / V / W / S / L / K 」・・・エコノミークラス

 

キャビンクラスはアルファベットで表記されます。
クラスの違いなら1種類ずつ、計4種類でいいのでは思う方もいるでしょうが、更に各クラス複数設定されているのは「運賃ルール」ごとに細分化してそれぞれの予約率を把握する為です。
「予約許可数」を設定する事で一機当たりの売上が偏らないようにコントロールされています。
各クラス毎の予約許可数を超えると設定数を増やし、
逆に早期に超えると設定数を絞る事もあります。
売上は高い方が良い、上位クラスで予約が多ければ下位クラスの残りを少なく設定したり、予約クローズして上位クラスのみ販売して収益を高めます。

 

F : ノーマルファーストクラス運賃

 

A : ディスカウント・ルート制・世界一周ファーストクラス運賃

 

J: ノーマルビジネスクラス運賃

 

C、D、Z、P:

ディスカウント・ルート制ビジネスクラス運賃

 

Y : ノーマルエコノミー運賃

 

B~K : キャリア指定・ルート制・ディスカウト・セールエコノミー運賃

 

 

上記のようにキャビンクラスの中でも細かく分けられて管理しています。
ここまでが国際航空券に設定された「基本」です。
ここから先に国際航空運賃の醍醐味・面白さがあります。
アルファベットを組み合わせたり「マイルやポイント」といったバリューを付加したり、一部のみ変更する事も出来るんです。
最近はやりの「ジョイントフェア」と言う、特定航空会社の協定運賃を利用する事で、同じクラスなのに料金がかなり安価になったり、マイレージ・ポイント積算率を化けさせる技もあります。
コードシェア予約とは異なり、設定されたルールを逆手に取って罠にハマったフリをして得をする事も出来ます。
ノーマル運賃に関しては、途中で航空会社変更、クラス変更、
経路を増やす・減らす、寄り道も可能になります。
気分とお得度とキャンペーンに合わせて立ち回るのに好き勝手に変更したりと、知識を身につければゲーム感覚で楽しめます。

<今まで使ってきた航空券は単純往復ばかりですか?>

国際航空運賃は、更に楽しむ手段が隠されています。
旅行をする時、日本在住者なら「日本発運賃」を買うと思いますが、
実は「海外発運賃」を購入したり、海外発運賃をいくつも組合わせる、
一つの行程で購入した航空券を数往復増やして「2年間使い続ける」なんてことも可能です。

次回以降で、

*行程の作り方
*行程の増減方法
*OTAとキャリアフェアとの競合
*ジョイントフェアの使い方・隠されたうま味とキャリの強弱関係
*正しい海外発券の方法
*海外発航空券の組合せ方・延長利用する方法
*それらに潜む見落としがちな危険なルール
*乗継でホテルを提供してもらう

等々をじっくり丁寧に記したいと思います。

折角、今回ANA「予約クラス」に触れたので、
各クラス毎のマイル積算率を添付しておきます。
頭に叩き込んでおくと人様に頼らず自分で全てを解決していく武器になりますので、たっぷり吸収して潤って下さい。

極う。

 

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