航空券は早期に手配するもの。予約に出遅れると高くなるんじゃないかと心配になります。しかし、出発間際にお得なチケットが見つかった、そんな経験はありませんか? こちらはソウル発・東南アジア行きの8月下旬出発、数日前という間際に手配した航空券価格です。
エコノミークラスは諸税込み「386,100KRW」です。
こちらはエコノミークラスではありません。ビジネスクラスです。
諸税込み1,032,900KRW。そして、そのベース価格はたったの76万Wなんです。
この航空会社はLCCではありません。香港を拠点に世界中に就航しているFSC。
大きなアライアンス・ワンワールドにも加盟しています。
近年、特典航空券が取りにくいと感じた方は多くいるでしょう。
実は多くの航空会社では、間際にファーストクラス・ビジネスクラスを解放する事が多々あります。繁忙期は難しいかも知れません。しかし、日本を出ると異国では通用しないものが多くあり、逆手にとってみると「繁忙期が小国の小さな枠組み」だと思い知らされます。航空券価格も同じ仕組みです。
国を超えた航空運賃の考え方を「極上マイラー」の視点で一緒に調べてみませんか?
皆さ~ん、こんちは!! (^^=)/
マイラー・ホテラー歴30年以上・複数社のライフタイムステータスホルダー
【極上うなぎ。】です。
今回は・・・
いつもと違う狙い方・諦めない格安運賃!
『ソウル発・東南アジア行き』
です。
日本各都市に数多く就航しているCX(キャセイパシフィック航空)が主役です。ワンワールドの主要メンバーでマイレージプログラムはアジアマイル。
HKG(香港)を拠点とし「中国という裏の顔」の代弁者的役割を担っています。運賃の特徴は子会社のUO(香港エクスプレス)を取り入れた複雑な形態で、それを見極めるにはフェアファイルに頭と両腕を突っ込む必要があります。
昔から日本発格安ビジネスクラスを日本人に売りつける姿勢は古参マイラーなら知っていると思います。逞しい商売根性に絹を着せた装いが「香港のファーストクラスラウンジサービス、ピアとウィング」。
永遠のライバル「シンガポール航空」に追いつけ追い越せと年々進化しています。
キャセイが世界一だと思っている方も一定数いますが、世界は広い。
AAのコンシアージュキー・UAのグローバルサービス・LHのホーンサークル。本家本元のメガキャリアと比べた本物の意見がいくつ世に出回っているんでしょう。僕も全ては知りません。ひとつずつ正確に読み解く必要があります。
今回は、CXが得意とする「ハブアンドスポークス」を使った格安運賃の販売戦略から、日本人の立ち回りの参考になる視点で見て行きます。
こちらが「CX・SEL/BKK」のフェアファイルです。
最安値は運賃番号1番16万KRW・Qクラスで、ベース価格は日本円で約1.7万円になります。2番にもQクラスがあり、19万KRWと差額が小さい。
実は、5番・7番・15番・18番にもQクラスがあるんです。ネット上を探してもCXの運賃を詳細に語ったものは皆無だと思います。かなりの深掘りりをしないと分からない面が多くあるからです。実は僕にも数パーセント見極められない部分があります。そしてCXの運賃が好きではありません。調べれば見えてくる事も、分類が細か過ぎて全てを見るだけ時間の無駄と思えるからです。
冒頭で伏線をはりましたが、UO(香港エクスプレス)の運賃を組み込んでしまっているんです。正確には、CXのみを利用する運賃・UOを一部使う場合の運賃を細かく設定して、更にそれに基づくルートがみみっちく決められているんです。後にルートファイルにも触れますが、使用可否程度にしないと、予約クラスと価格が2転・3転してしまいます。最善の選択方法は、webやアプリで提示されたもので、納得するものがあれば拾う。
最安エコノミー、格安ビジネスを狙うなら、その基準となるこの運賃表を基に騙されないよう競合して下さい。
運賃番号46番と47番に「Iクラス」が出てきました。
OWマニアはご存じでしょう、この「Iクラス」はディスカウントビジネスクラスの代名詞・OWの多くのキャリアが採用する格安ビジネスの予約クラスです。そのベース価格は76万・78万KRWと日本円で85000円前後です。
世に蔓延る見掛け倒し運賃詐欺のような発信はしたくありません。
本当に確保可能なのかを簡単に検証します。
この作業は、初心者に対する予約作成方法を覚えてもらう狙いもあります。
アプリで作成してみましょう!!
初めてアプリを入れられる方は、日本語にはなっていないと思います。
右上の三本線「ケバブバー」をタップして下さい。
下段に「SETTINGS」というメニューがあるので、そこを叩くと言語選択画面になります。
日本語を選んで下さい。ハングゴルル・コンブハゴイッスムニダ!
している方は韓国語でも良いでしょう。
出発地はソウル・ICN、到着地はバンコク・BKKです。
このアプリ、実は「マルチエアポートSEL」が機能しません。
日本人の上級マイラー感覚だとマルチ検索を選ぶクセが付いていると思いますが、CXは「GMP」と無縁なので、有償航空券にはファイリングしてないようです。日付は押し迫った8/25です、こんな間際だとドキドキしますネ!!
帰国は8月最終日、夏の締めくくりです。
3つの運賃が提示されました。価格は揃っています。
そして、CX利用なので全てが「HKG経由」のハブアンドスポークスです。
最安値らしいので、検証は後でしっかりやります。
皆さん、幼少の頃信号の色でどう行動するかを学んだと思います。
赤は止まれ・青は進め、緑はなんでしたっけ?
そんなものないのですが、安らぎカラーなので「休め」という事にしましょう。
こちらがブルー枠の「進め」の便情報です。
香港到着13:00、CX701便・バンコク行きの出発時刻は15:55。
乗継時間は「約3時間」と、軽いディレイがあっても香港のラウンジを楽しめる理想的な乗継間隔です。
そう、色分けしたのは乗継間隔での分類です。皆さんのせっかち具合・欲張り具合でお好きなものを選んで下さいという配慮です。
一刻も早くバンコクで夜の街を楽しみたい、そんなお父さんは乗継一時間が理想的。僕は選ばないタイトなトランジットですが、同じキャリアの接続なので遅れたら次の便に空きがあれば乗せてもらえます。
ブルーがMr./Ms.スタンダードプラン。全ての事は程々に、そんな方に向いています。
グリーンは「休め」でした、運行がオンタイムなら5時間ラウンジ堪能コースになります。しかし、世の中には多くのツワモノがいます。ファーストクラスラウンジに取りつかれた修行僧であれば托鉢が仕事。
全身で味わって下さい。それが仮眠だってとれちゃうピンクの修行僧プラン。腹パンでバンコクでは食費が浮くかもしれませんネ。
10年以上前の話です。CXのファーストクラスラウンジを365日・毎日通ったお爺ちゃんがいました。毎日飲み食いしてその費用はたったの1000円、1日3円です。ファーストクラスのノーマル航空券を購入して、夜発の便にチェックイン・ファーストクラスラウンジ利用します。夕食を終えたら気分が変わったと搭乗を取消して、出国も「VOID」します。翌日の便に変更して自宅へ戻る。その繰り返しを1年間続けてニュースになりました。
それに比べたら半日・丸一日ラウンジで過ごすなんてささいな事。
我こそは!という修行僧、負けずにチャレンジして下さい。
最安運賃をタップすると、ルール選択画面になります。
最安値は「ルール・ライト」、高額な方は条件が良いのでしょう。
その中身を確認します。
ライトは「予約変更8万W・キャンセル13万W」
3万円強高額なエッセンシャルは「予約変更5万W・キャンセル10万W」のようです。
そして、更にもう1つ設定されています。
ライトの2倍の運賃に跳ね上がる「フレックス」は皆さんも聞き覚えのある文言でしょう。
その名称通りに「自由度の高さが売り」のルールは「変更・払戻・ノーショーチャージ」の全てが無料です。
次に復路便です。
初心者の方、重要ポイントです!!
近年の航空会社の予約作成画面では「片道ずつの運賃表示」が主になります。往路と復路の合算が最終画面で合計金額として提示されます。
その中でもCXは少し変わった方式を取っていて、往復分の料金を往路選択画面で提示します。復路で、往路と同じ条件のフライトが確保出来る時は、当該行程を確保する事で「追加料金なし」という表現にしています。
復路の残席が異なる場合は、往路で提示した料金の追加額を示される。このケースでは到着時間が遅くなる便と出発が早朝ではない「人気便」を選ぶと高額になります。これはCXは「香港がHQ」、「バンコクから香港」と「香港からソウル」の便を分けた需要が関係しています。今回の修行僧プランでは2つの便を繋げて確保しています。これをスルーテイクといいます。このようなケースでは、1便ごとの残席状況と、2つ便を繋げた残席が異なる管理下に置かれていると認識する事が重要です。
複数の便をスルーテイクする時に「残席を制限するキャリアのアベイラビリティ調整」を「マリッジ」と言います。フランス語のマリアージュが語源で「結びついた、連なる予約」を意味します。
それでは香港を経由した往路2便・復路2便、計4便分の行程を確認します。
OTAサイトで予約を作成されている方は感動するかもしれません。
航空会社直接予約では「その航空券の価値基準」を明確に表示してくれます。ネット販売ではそこに紐づくルールを客に文字説明して、責任を押し付けて手数料に納得させる事が重要になるからです。皆さんに紹介した運賃表通りの最安ビジネスクラス「Iクラス」が綺麗に確保出来ています。
OTAでは航空会社のルールに加え、自社の客引き手数料を紹介先の置き屋の女将に請求して上りを得ています。客に原価を伝えたら代理店なんて通してもらえない。それで隠し事が多くなるんです。昔は安く仕入れさせてもらってたもんが、KB(キックバック・報奨金・特約店スタイル)がなくなった。それで同じ商品を魅せ方を変えて売って行くしか生き延びる術がないからです。
合計金額約103万Wです。
そのベース価格を確認すると「76万W」と記されています。
運賃表に戻って確認すると・・・
運賃番号46番の安価な方を引っ張ているようです。
安心しました、最安価格を間際の出発でも確保出来たようです。
エコノミークラスも同様の操作方法です。
運賃選択画面で最安値を選ぶとルール選択画面で「ライト・386100W」が提示されました。隣にあるエッセンシャルは10万W高額で条件が良いものと申し上げました。
しかし、その中身を見るとビジネスクラス同様に単なる「トラップ」だったようです。「10万Wを約1万円とする」ならそれを先に支払う事で「変更手数料は約1000円、キャンセル手数料は300円」安くなるスゴイものでした。
エコノミークラスの「フレックス」もこんな安価で利便性が最良になるんでしょうか?
変更は無料になるものの、キャンセルには5万Wかかるようです。
フレックスとは言ってもノーマル運賃ではないようです。
運賃合計金額は約39万W、日本円で約4万円強です。こちらの予約クラスは
「Qクラス」になります。
ベース価格を確認すると「144000W」と記されています。
先程紹介した運賃表で照合すると運賃番号1番・Qクラス・16万Wを引っ張っています。この差額について少し調べたのですが良く分かりませんでした。
オセアニアキャンペーンで10%ディスカウントを行っているので、その種の割引なのかフェアファイルに反映されていないかだと思います。
ここから、とても重要なお話をします。恐らくネット上どこを探しても語られていないと思います。CX運賃の特徴がこのコマンドモードで鮮明にファイルされています。1番の運賃は「BKK」バンコク行き。2番の運賃も勿論バンコク行きなのですが、空港コードが「DMK」そう、ドンムアンなんです。
「高額な方が国際線乗継に不便なドンムアン?」
と驚かれるかも知れませんが、こればはCXからみたCX運賃です。子会社のUOを利用する事でDMKになってしまう為に取られた処置です。
3番と4番をご覧下さい。一つ上の「Nクラス」も同様です。こんな面倒があちこちにあるのでCXフェアを紹介するのは気が進みませんでした。
安価で利便性も悪くない、ラウンジを堪能する修行僧が多くいるからには、正しく語れる誰かがやらないと間違いが正論になってしまうと思い、今回細かい作業を繰り返して作品にしました。
空港が変わればルートファイルも変わります。
香港を経由した合計4便のルート以外に、UOが加わるとTPEでの乗継や他の便選択も可能になります。ここまで細かく選ぶ人は居ないと思いますが、
混雑している状況では、この様な選択肢が最安値になる事があります。
そんな時に、その内容とシステムを把握しておくとマイル積算で失敗をする事もなくなります。
実はIクラスも同様です。
UOがイキイキ・ノビノビと活躍する東アジアが絡むと面倒な選択肢が増える事になります。UOが好きな方は参考にして下さい。
それでは、安価な方のIクラス・Qクラスのルートファイルはどうなるのかと思った方は慎重派で素晴らしいです。
台北の他、KHH線を取れるルートも出てきます。使用可能便を調べようと思たのですが、数百便提示されたので恐ろしくなりました。皆さんを何とか誤魔化す、そこまで解説する必要ないという結論に至りました。
キャリアが公開していない部分をルールファイルを使って簡単に確認しましょう。8番のストップオーバーズ。変わった条件が付加されていて、香港に入るフライト「往路のみ」途中降機が許可されています。手数料は2.5万Wですが168時間を超えてはいけないと記されています。アウトバウンド「リターン」では途中降機不可です。
ルール3番のシーズナリティをご覧下さい。この運賃は時期変動運賃で、ハイシーズン・ローシーズンに分けられています。ブルー枠が今回の検索期間です。それ以外の運賃は、ハイシーズン・ショルダーシーズンになります。
4番のフライトアプリケーションには使用可能便が記されています。
UO便は5000番台のコードシェアになります。
そして今回のタイトル「間際が狙い目・諦めない格安ビジネス」を解説します。近年CXの特典航空券は取り難いと冒頭でお話ししました。実は安価な有償チケットに関しても取り難くリクエストベースにしているんです。アベイラビリティをご用意したので「Iクラス・Qクラス」の残席を確認して下さい。10/1のソウルからバンコク行きの組合せを集めています。どの便も残席がありません。
11/1でも確認してみましょう。
Qクラスに空きがあるのもありますが、限定的です。Iクラスどころかビジネスクラス全体がリクエストベースになっています。こんなマリッジ厳しすぎます。何かの間違いかもしれません。
冬の始まり12/1で確認してみましょう。
どのクラスも全くと言っていいほど空きがありません。
JAL/ANAで海外発券の予約で空席がないと言われる方が乗り越える壁が「マリッジ」です。解除する方法はいくつかありますが、もちろん限度もあります。今回はマリッジの解除法ではなく、逆手に取った利用法の解説です。
今回の8/25という出発間際になると全てのクラスに残席が表示されています。格安ビジネスのIクラスもQクラスも取り放題です。
復路の8/31にも残席が確認出来ました。
この組み合わせがたまたまなのかもしれません。
疑い深い皆さんの為に、9月の往復の残席も確認してみましょう。
9/1と近い日程ではIクラス・Qクラス共に残席があります。ビジネスクラスは残りわずかですが、エコノミーはフル表示です。
9/5・バンコクからソウルへ戻る復路です。
こちらはどの組合せもかなり余裕があります。
そして皆さんともう1つ共有したい情報があります。
Iクラスがない場合に諦めるのではなく、約3万円追加して取れるクラスがあるんです。それが運賃番号61番・62番の「Pクラス」です。価格は106万W。
オススメする理由の一つがマイル積算率です。
こちらはCX利用時における「JAL/JMB」への積算率です。
Iクラスでは70%積算になってしまいますが、Pクラス以上は125%積算になります。約4万円でソウル・バンコクの4便を楽しめるQクラスはマイル積算対象外です。「N・S・V」クラスも対象外になりますのでご注意下さい。
今回のIクラスはCX運賃56番・58番で「運賃ルールはライト」です。
コマンド一覧では全てのルール表記があります。全ての運賃ルール一覧は、YouTubeの「コミュニティ」にてメンバーシップ限定記事・「noteメンバー追加記事」として公開します。又、この運賃はバンコク線だけではありません。
バンコク線が一番面倒なので解説しました。他に「SIN / SGN / KUL」行きもあり、同料金です。そのフェアファイルもメンバー記事として併せてご紹介します。
有償航空券・特典航空券は前もって手配される方が多いと思います。
思い付きの旅行はとても素敵です。しかし、ホテル手配や現地での観光を考えた時、同行者がいる場合はちょっとした心の準備も必要だと思います。
着の身着のままな旅をススメているのではなく、先の日程が高額で諦めていた方でも、焦点はご自身の長期休暇からずれる事はないと思います。
休みが近くなってしまい、ご旅行を諦めていた方!!
「思いっきり休む準備は整っている」筈です。後は高額な航空券をどうするか。特典航空券も間際に開放はありますが、ビジネスクラスやファーストクラスが沢山出てくるわけはなく、往路が取れても復路を確保するのが大前提。そんな時にソウルループのチケットを準備されている方なら、繁忙期が日本と異なる異国のキャリアを使う事で成り立つ格安旅行だってある。
そんな視点を増やして頂きたく、今回マイルも貯まるフルサービスキャリのお得な利用法としてご紹介しました。繁忙期になるとLCCはフルサービスキャリアより高額になる路線・便もあります。間際ではLCCに頼るというなら是非ソウル発や台北発など違った視点でダメ元検索してみましょう。LCCだって海外発の方が安いことがありますよ!!
「noteメンバーシップ」・「YouTubeメンバー」制度を開始しました。
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メンバーの方は動画の下に続きがあります。
ブログ・noteでは限定投稿が出来ないので一般の方には有料記事として表示されますが、一般公開部分は無料なのでご安心下さい!!
《動画を作成したので参考にしてください!!》
楽しんで頂けましたら、
ランキングに貴方の「アナタのとまほ~く♪」をぶち込んでネ!!
復活後の記事はブログカテゴリ【2023 / 2024】に入れてあります。
極上うなぎ。
メンバーの皆さん、こんちは(^^=)/
チーム『極うな。』SSSS♪へようこそ!!
続きをお楽しみください!!