皆さ~ん、こんちは!! (^^=)/
マイラー・ホテラー歴30年以上・複数社のライフタイムステータスホルダー
【極上うなぎ。】です。
今回の物語は・・・
『JALの凄いルート運賃』
国際線6便!往復4回アジアで休憩しながら飛べちゃう航空券です。
マイラー・修行僧にとって世界地図・
飛行経路をイメージ化する事は重要です。
今回は、距離を稼ぐため日本から一番遠くのヨーロッパを狙います。
『スペイン・ポルトガル』を出発地して、
『東南アジア・バンコク』を目指します。

この運賃を出しているのは「JAL・日本航空」です。
スペイン・ポルトガルの主要都市
「バルセロナ・マドリード・リスボン」から日本への直行便はありません。ましてヨーロッからバンコクへのJAL直行便なんて検索するだけ無駄です。
JALだからこそ成立したルート!
それを活かした運賃を無理やり作ってくれているんです。
JALに乗りたい! そんな赤組に捧げます。
実はANAにも同様の長距離運賃は存在しましたが現在は淘汰されています。
鶴丸主導の生き残り運賃を日本最強マイラーと一緒に勉強しませんか!

「ポルトガル・リスボン」から「バンコク」への飛行距離は「6740マイル」
飛行機旅行の長距離は「5000マイル~7000マイル」が中心です。
飛行時間・クルーの拘束時間・搭載燃料の問題から、現代文明ではこれが適度な距離なんでしょう。東京からアメリカ・ヨーロッパも全てこの範囲です。

少し踏み込んで距離を勉強してみましょう!
「LIS / LON」は986マイル
「LON / TYO」は6220マイル
「TYO / BKK」は2869マイル
その合計は・・・
「片道10075マイル」となり、往復では2万マイルを超えるんです。
ヨーロッパから日本への直行便と比べかなりの距離を飛べる事になります。

こちらがJALが隠す「LIS発・バンコク行き」の運賃表です。
「BCN / MAD発」も同料金・ルールも全て同じです。
最安値は運賃番号1番「368ユーロ・Zクラス・30%積算」です。
3番にもZクラスがあります。これは同じ予約クラスでも異なります。
赤枠の高額な方が条件が緩和されています。
という事は、他の予約クラスも2つずつ設定されているのかもしれません。
色分けすると鮮明に見えてきます。

運賃番号1番と2番ブルー枠、3番・5番の赤枠に「Zクラス・Oクラス」があります。そして、7番と8番赤枠の「Qクラス・Nクラス」の上、4番と6番にも対になるように、2つずるある事が確認できました。
9番以降は、奇数番号・偶数番号で規則正しく同じ予約クラスが配置されています。運賃表を見る時のポイントは「価格・予約クラス・その数・規則性」です。使用条件という商品の中身・取説を推察する上で重要です。
ポイントを整理できたので、もう一歩踏み込みます。

赤枠の高額な方は、使いやすいルール・セミフレックスが振り分けられています。JALはこのルール総称を「フェアファミリー」と呼んでいます。
そのほか全て「1 / 2 / 4 / 6番と9番以降の奇数番号」は厳しいルールの
「スペシャル」が設定されています。ここで不思議に思われた方はよく勉強されています。JALの使用条件・フェアファミリーは大きく分けて5つあります。スペシャルとセミフレックスの間に「スタンダード」という中間的位置づけがあるんですが、それをすっ飛ばしています。
ここに、JALの策略が隠れているので見過ごすと痛い目を見る事になります。航空券において痛い目というのは「高額な手数料」になります。
ルール・スペシャルは「払戻不可」が特徴です。変更には手数料が必要になり、予約変更部分は「スタンダード」と同額の手数料が設定されているケースが殆どです。

高額な赤枠「セミフレックスはキャンセル100ユーロ」にそれ対してスペシャルは「キャンセル不可」なんです。
次に予約変更にフォーカスすると「変更無料 対 手数料180ユーロ」。
セミフレは変更無料なので、確保した予約クラスに空きがあれば何度でも変えられるんです。スペシャルは2回変更したら最安Zクラスのチケット代金分にもなってしまいます。ここで重要なのは、良い条件のチケット「セミフレ」との差額見ることです。

こちらが「各予約クラスごとの差額」にフォーカスした資料です。
実は全てのクラスで「100ユーロ」なんです。
100ユーロ追加するだけで、ルール・セミフレックスになります。
良い面は予約変更がタダになるだけではありません。
キャンセルが可能になり、スペシャルの1回の変更手数料180ユーロよりも安価な100ユーロでキャンセルも出来るんです。

もう一つ、重要な判断基準と指針を差し上げます。
一般の方が海外旅行を考える時は、日本からバンコク・日本からロンドンといったように単純往復が多く、旅行期間も短くなりがちです。
しかし、このチケットのように海外発券では「居住国・日本」に戻る、または日本で途中降機・休憩をして、今回と次回のお休みを利用した中長期計画になります。期間が 長くなるほどに「不都合が起こる」可能性は高くなります。そして「国際線を6便以上」乗る旅行です。旅行お守りが100ユーロで付いてくる・懸念材料を払拭できると考えれば価値のあるマネーの使い方です。長期旅行時はセミフレックスをオススメします。
ちょっとだけ踏み込んで、上級者向けの面白い利用法を簡単にお話します。
メタル・ダイヤモンド会員がエコノミーを購入しているとします。
「残席・フライトアベイラビリティ」を見られるなら、ビジネスクラスの
「J / C / D」クラスがフル表示9席でエコノミークラス「Yクラスが1席~8席未満、それ以下も全てYクラスと同数」の時はOBしているサインです。UG処理を見越してもビジネスクラスに空きがある、そうインボラを狙って予約をぶち込むんです。
時間に余裕があるなら事前UG確定されなきゃ再度変更すればいーんです。
当日の空席待ちもいますが、これはサブロー・ゼッド等の社員・家族枠、有償の低クラス枠やUGリスティッド・空席待ちです。実はインボラって狙うのは難しくないんですよ。特典航空券枠も前日空きが出るので発券済を持っているなら、上位クラスの空きとエコノミーの残席を見比べて欲深い上級者はぜひ狙ってみましょう!! プレエコがある機材にはご注意ください。

販売元のJALがどのような売り方をするか一緒に見ていきましょう!
12月上旬のリスボン出発で検索したところ、往路バンコクまでは「12/2・617.77ユーロ」が最安値と提示されました。

最安値フライトはリスボン発「18:35」です。合計フライトタイムは38時間45分・2回の乗継を経て翌々日「12/4の夕方」に到着するようです。
ストップオーバー・日本で休憩しない行程だと1日半・ラウンジ飯と機内食で食費が浮きそうです。

先ほどの解説通り、安価なものは「ルール・スペシャル」で、
「変更有料・払戻不可」と記されています。

その隣にある「セミフレックス」は「変更無料・払戻有料」とあります。
この「有料」という部分を「金額表示」するように打診しているのですが、一向に改善されません。ここを修正する・見せてしまうと、差額と利便性の関係に気づいてしまう方が少なからずいるからだと思います。
なぜ気づかれちゃあマズいのか分かりますか?
航空券は「キャンセル商売」です。キャンセル不可の商品は発券した時点で満額利益なんです。1円も返さなくていい運用資金が確保出来るんです。
運賃と予約クラス差額を提示しないのもその一環です。

この行程では「LHR」をヨーロッパから出るフライトとして、BAを利用するようです。ユーロインター以外のフライトはJAL便を利用するのが大前提。
「JALプレートのJALルート制運賃の最大の約束事」がここに誇示されているんです。故に「LHR / TYO」はJL042便で東京に向かいます。
JALマイラーにとっては願ったりの条件がハブアンドスポークス・ルート制運賃なんです。

「TYO / BKK」間も大事な約束を守るフライトが選択されています。
JL031で「羽田空港」での乗継、綺麗なラウンジで4時間あるのでシャワーを浴びたり食事をご堪能下さい。

この時期の最安値の予約クラスが気になります。
情報入力画面を超えるとやっと予約クラスが提示される隠ぺい体質です。
「LIS / LHR」のBAとJL部分3区間全てで「Nクラス」を引っ張っています。



少し端折ります、復路はバンコクからリスボン。
最安値は「Vクラス」になるようです。近年の国際線運賃は、全ての区間を同じ予約クラスで確保する仕様が多くなっています。落とし穴と利点があるので後ほど説明します。



「NクラスとVクラス」のコンバイン運賃は「約1400ユーロ」です。
チケットのベース価格は「868ユーロ」、諸税は534ユーロです。
最安運賃検証ですが、オススメの高い方「ルール・セミフレ」を選択しています。


往路は赤枠8番のNクラス・復路は12番のVクラスです。
「738€+998€」=「1736€」
2で割ると合計868ユーロで、片道運賃の合算になり提示額と同額です。
確かめ算が合っていると気持ちい~ですネ!!

最終画面でルール詳細が簡潔に表示されます。
Nクラスはミニマムステイ3日・最長12ヶ月滞在。
予約変更無料・払戻100€です。マイル積算は30%。

Vクラスもミニマムステイ3日・最長12ヶ月滞在。
予約変更無料・払戻100€です。マイル積算は50%です。

ここからが重要ポイントです!!
安価なプレエコ・Eクラスでも作成しました。
このケースでは「FRA」をゲートウェイにしています。
JALのFRA線にはPYの設定があるので、Eクラスを確保する事で広めのシートが確約されています。

しかし、国際線と言ってもユーロインターは3クラス運航がほぼありません。小さな飛行機です。「LIS / FRA」をTAP便テイクしていて「Vクラス」と表示されています。プレエコがない便ではダウングレードとなり、TAP便ではVクラスになるようです。これは「航空会社・路線・残席状況」で異なるので都度確認が必要です。

そして「TYO / BKK」間は「成田発・JL707」を引っ張っています。
この機材にPYの設定がないので「Kクラス」が提示されています。
Eクラス設定がない便では、このJAL運賃はダウングレードで 「Kクラス」になります。積算率はどちらも「70%」で同条件ですが、ひとつだけ良いことがあります。KクラスはビジネスクラスへのUG申請可能なクラスです。
Eクラスではく奪された権利が復活します。わざわざダウングレード便を選ぶ方はいないと思いますが、急な機材変更・イレギュラーケースで便を変えた時には「チケットのベース価値Eクラス」が振替の判断基準になります。
瞬時の判断・迅速な選択を迫られたときに「情報と知識」が武器になるので、最善の選択が出来るよう引き出しに入れといて下さい。
間際の変更で空港処理・航空会社都合では「Wクラス」又は「Yクラス」に化ける事がありますが「Jクラス」のように上位クラスへは変更されません。
満席状態で稀にビジネスクラス・ファーストクラスの予約クラスを与えられることがありますが、基本は「券面の予約クラスが基準」なので覚えておきましょう。

「Rクラス」です♪
パリ線はオルリーを引っ張る事があるのでご注意ください。
プレエコがない路線は「Vクラス」です。



こちらは「Eクラス」のルールファイルです。
需要部分を確認して行きましょう!!
ルール4番のフライトアプリケーションには、確保可能な路線・便が指定されています。この路線には面白いことが記されています。
ヨーロッパ内のフライトはOW加盟キャリはもちろん、ライバルのスターアライアンス便も確保可能なんです。それも運航会社のオリジナル便名です。
ヨーロッパ運賃を使い慣れてない方は驚かれたかもしれませんが、何十年も前からの航空業界の常識です。日本発運賃では多くの制限があるので別物だと思って下さい。そして「EURO / 日本」間と「日本 / アジア」間はJL便を取るように指示があります。

8番は休憩・途中降機について記されています。
「アジアでは片道に付き2回・往復で4回」のS/Oが出来ると明記されています。9番の乗継制限です。この運賃に厳しい規制はなく無制限という文言があります。ヨーロッパ発の最たる特徴で、路線や乗継を限定すると自社のスポークを活かせなくなるので仕方なしに自由度を持たせているんです。
この部分をうまく使うとちょっとした遊びも出来るので、web作成だけではなく会話を通して作成すると面白い発見があるかもしれません。

「LIS / BCN / MAD発・バンコク行き」のJAL運賃が描くルートを視覚をフル活用して感じて下さい。赤線が往路・ブルーは復路です。
ヨーロッパ内はショートホール・1000マイル未満のフライトがほとんどです。地方都市から出る、戻るにはJALだけでカバーできません。それゆえ往復で最低でも2便多く乗れます。ヨーロッパのメインの玄関は「LHR / CDG / FRA」です。この運賃では使う空港・路線で諸税額が変動しますので、「立ち寄りたい空港があるという旅行者目線」と「乗り継ぐだけなら経費は抑えたい修行僧目線」で楽しいルートを選んで下さい。
そして、皆さんの居住国日本にも「成田と羽田」があります。
この選択もとても重要です、上手に使い分けして下さい。

この運賃の単純ルートは「6便の国際線」がミニマムになります。
往路は①~③番・復路は④~⑥番の各3便ずつ。
どんな経路をとっても最低2万マイルを飛行する長い行程です。
乗継地点でのラウンジ選択も楽しみです。そして、途中降機後のバンコク行き③番と④番の2区間を年末年始や連休の高額時期にぶち込めたら満点です。
③番と④番の2区間だけで「国際線6便分のEクラス運賃1200€」分の元を取れるほどに安価・好条件です。確保しやすさに欠けますがZクラスは「368€」ですよ。

ヨーロッパ線には数多くの諸税・トラップがあります。
その中で日系利用時の 重要な罰金が、12番サーチャージに記されています。イベリア半島からのフライト・イベリアンペニンシュラへのフライトで「MAD / PAR & FRA」の区間を取る時、「IB」と「JL便名のIB」を選ぶならフライトサーチャージはかかりませんが「PAR / FRAからTYO」へのフライトには180ユーロ追加になります。ビジネスクラスはより高額になります。

それでは1ページ目の運賃で重要な予約クラスを簡単に確認しましょう。
1番の「Zクラス」が最安クラスです。3番はセミフレックスです。
日本発ではセールに利用される予約クラスで取り易くありません。
日本で途中降機可能・バンコクへも行けるJALチケットです。
ベース価格368ユーロは超破格・空席がある日に旅行する、そんな自由な方はご利用ください。
15番と16番の「Eクラス」はプレエコの最安値です。
積算率は70%ですが、1200ユーロで4便のプレエコを堪能したい方はEクラスを狙いましょう。
19番と20番・70%積算のKクラスは、ビジネスクラスへのUGが可能な予約クラスです。ヨーロッパ線・バンコク線共に人気があり、入札方式もあるので競争率は低くありません。UG出来ればラッキーと割り切れる方に向いています。

こちらは積算率で区別しました。
価格差と積算率、利便性・UG可否などの条件を組み合わせてアナタ次第の最善を選択して下さい。今回も長くなってしまったので、上位クラス・ビジネスクラスの詳細は「YouTubeコミュニティのメンバー限定」と「noteメンバー限定部分」で踏み込んだ解説をします。

皆さんは、記事の文字数と動画の時間って考えたことがありますか?
僕は発信する側になって分かった事が多くあります。しゃべり通すと3000字の原稿は10分の動画になります。20分なら6000字。1万字前後の文章では30分になってしまいます。
そして、20分の動画のアフレコには実は3~4時間かかります。今回も10分を目標にしていたのですが、解説となると省ける部分が限られます。
100本以上創った中で「早口」だとか「もっと丁寧に」なんて色んなご意見がありました。かなり努力して良い状態にしているつもりでも、万人受けは難しいなと痛感しています。
趣味でやっているので教えるという感覚はあまりなく、自分の復習ついでに情報をアップデートして共有してる感じです。気に入ったものがあればお付き合い下さい。最近のJAL運賃は長距離が多かったので、次回は初心者用に近距離・アジア発券の日本行き「チケット価値の最大化」にフォーカスしたいと思います。
「noteメンバーシップ」・「YouTubeメンバー」制度を開始しました。
お好みのスタイルでお付き合い・ご支援・ご活用下さい!!
メンバーの方は動画の下に続きがあります。
ブログ・noteでは限定投稿が出来ないので一般の方には有料記事として表示されますが、一般公開部分は無料なのでご安心下さい!!
《動画を作成したので参考にしてください!!》
楽しんで頂けましたら、
ランキングに貴方の「アナタのとまほ~く♪」をぶち込んでネ!!
復活後の記事はブログカテゴリ【2023 / 2024】に入れてあります。
【 極上うなぎ。ブログ♪ 】
【うなちゃんねる。♪ YouTube動画】
【 極上うなぎ。note♪ 】
極上うなぎ。
メンバーの皆さん、こんちは(^^=)/
チーム『極うな。』SSSS♪へようこそ!!
動画に入りきらなかった内容は「プレエコRクラス運賃」・
「B/ Hクラス運賃」「ビジネスクラス運賃・FLTサーチャージ額」・
「ビジネスクラスのキャンセル料金・変更料金」です。
実はこのルート制運賃には「Xクラス」も設定されているんです。
確保するのは簡単ではありませんがもちろん「B / Hクラスより安価」です。
かなり安価な「Iクラス」もあります!!
異なる条件が設定されている部分を見ていきましょう!!