皆さ~ん、こんちは!! (^^=)/
マイラー・ホテラー歴30年以上・複数社のライフタイムステータスホルダー
【極上うなぎ。】です。
今回の物語は・・・
ANA新運賃大解剖!「SIN発・日本行き」
日本国内線4便切込みは生きているのか?
です。
初めてご覧になる方は、前作から入っていただくと全てが分かります。
販売側と利用者、提携するSQの意図、その全てを盛り込んでいます。
この作品 ↓ の続きです。
9/1搭乗分からの適用運賃なので既に購入されている方もいるでしょう。
発券された航空券がどんな中身かを知ると、そのバリューを使い切っているか・持て余しているのかが分かるようになります、是非検証して下さい!!


8/31までは34種類、9/1から113種類です。
SQ運行のフライトをNH便名で確保する運賃がANA商品として売り出されているので3倍以上に増えています。

以前の作品でも紹介していますが、こちらが「SIN/JPN」行きの運賃です。
8/31までの出発分に適用されているものです。とても重要な資料なんですよ。この比較素材がある事で変更部分から「NHが何を目論んでいるのか・対策は万全か」を知る手がかりになります。条件を厳しくしているなら、ANA利用とSQコードシェアにどんな違いがあるかを見付けて担当者のレベルを評価して下さい。
ヤバいと思ったら、ANAに転職するか監査として手を差し伸べてあげて下さいネ。

34種類の理由は「17個のRBD・サブクラスが2種類ずつ」で構成されているから。素晴らしく簡潔なデザインです。いーですか、重要な事を言いますよ!! ルールの組合せは3通りしかありません。
*グリーン枠「バリュー」とブルー枠「スタンダード」
*「スタンダード」と赤枠「フルフレックス」
*14番水色の「ライト」と16番「バリュー」です。
運賃番号1番が最安値462Sドル・Sクラス。
3番のWクラスとの差額は110ドル。3番と5番の差額は118ドル。
5番と7番の差額は295ドル。見りゃ分かると思ってますか!
サブクラスを一つ上げる販売側の価値基準を語っています。
ANA商店の卵を買っています。質と料金・パッケージという見せ方が重要なんです。

こちらが8/31までの運賃・上位クラス集団です。
ルールは色分けしています。グリーンがバリュー・ブルーはスタンダード、枠なしはケージフリーの自然体、キャンセル・変更無料のフルフレックス。

こちらは初級編で使った資料です。ルールとサブクラスの関係と「格付けをの違いを」読み取ってもう為に用意しました。ANAのスタンダードはWクラスから設定されていると決めつけ可能です。何故か分かりますか?
下位クラス「Lクラス」が売りに出されているなら上位のWクラスがないはずはありません。閑散期で検索すると上位ルール・より良い条件がどのクラスに付けられているか、その下限のクラスを知る事が出来るんです。
LクラスとSクラスにはスタンダードがない証明にもなっています。
誰もが使う機能、解説でも引用されています。角度を変えた視点が重要なのは「なぜそこにWクラスがあるのか」という声を聞く為なんですよ。


SQ運航のNH便名はANA純正便より高額です。設定価格が高額なのではなく、Wクラスの販売を閉じてこの指定日ではVクラス以上の空きで販売しているからです。
ここでWクラスの他、Vクラスにも「ルール・スタンダード」があると分かりました。

新料金がこちらです。
SQ運航の料金を詳しく解説したいのですが、余り需要がないと思います。
詳しい解説が必要ならライブなどで取り上げてみようと思います。
ANAの料金を簡単に解説します。
水色がルール・ライト、グリーンがバリューです。
Lクラスにフォーカスします。8個の内2番と5番がANA便の料金になります。
メンバー部分で詳細解説する大きな変更点をここでもお知らせします!
ディスカウント運賃に「フルフレックス」がなくなったのと、上位クラス「Y・G・D・C・Jクラス」もスタンダードがメインルールになりました。
数え間違いがなければ113種類の内22種類がANA便利用の運賃です。
その中身を解説します!

全ては解説出来ないので、2番のLクラス・ライトと5番のヴァリューの違いにフォーカスして比較しましょう!!
2番の運賃のルール4番・フライトアプリーケーションは特別指定がないので赤枠「国際線部分は東京をハブ」としたNH利用の限定ルールになっています。これがANA運賃たるゆえんの文言です。
ブルーは東南アジアでの乗継利用が許可されている場合、そのルートとキャリアが指示されています。ここに表示がなければ使えません。しかし、記載されていれば必ず使えるものでもないんです。それを確認するのがルートファイルになり「MH/SQ/VN/GA/OD」の経路が許可されているか2重のチェックが必要になります。この部分を疎かにすると「特典航空券のように権利があっても空席がなく使えない」食えない餅になります。

ルール8番と9番が重要です。
この東南アジア乗継が使える運賃なのか確認する資料でもあります。
途中降機は片道一回のみ、乗換は一回可能ですが「TYO」で無料で可能とあります。こういった矛盾がある時は海外での乗換は使用不可です。ルートファイルに明記されていても、打ち消す文言があったり、成立しない条件記載があると不成立になります。

12番のサーチャージも重要です。やはり特定便利用の罰金がありました。
アジア内のフライトは高額なのでご注意ください。
SQ便を特典で確保している方は燃料費が気になっているんじゃないですか?
陸マイラーの中にはNH4桁便で確保しても取られないと思ってる方もいるかもしれません。NHという苗字を名乗るからにはSQルールは通用しません。
ANAという家族・ファミリーなのでNH便として徴収されます。

ライトはキャンセル・変更不可です!!

こちらは5番・Lクラスのルールです。8番STOPOVERSと9番TRANSFERS・16番PENALTY以外全て同じ文章です。

高額な方のLクラスは条件が一段階引き上げられルール・バリューです。
そして、ルーティング面であからさまな優位性があります。
そうです!東南アジアでの途中降機が認められています。多くの選択肢があります。ここで重要なのは「乗換え都市から東京までのフライト」がANA利用であること。更に重要なのは、人気の「BKK線」に空きがなくても「KUL/SGN」を選ぶと残席が出ているケースがあるかもしれない。そんな利用も試して下さい。
ここで注意点があります!!
ルール9番の「TRANSFERS」は客の願望を全て叶えるものではなく、「アナタ次第」の選択で日本国内線の利用便数に影響する、それを読み解く力を求められる文言に変わっています。
片道につき2回乗換可能「FREE IN JAPAN」は日本で無料という意味だけではなく「他国ではどうなるかが記されていない」点を意識出来るかがポイントです。追加乗換が可能の「AND」の文字がなく、同じ段落に入っているので「2TRANSFERS」は日本でならフライトサーチャージがかからず無料=アジア乗換を放棄すれば4便の国内線」に乗れますよという意味になっています。アジアの周遊を楽しむか、国内線4区間をとるか、旅行目線と修行で使い分けが可能な素敵な運賃だと思います。

次に、トラップ・罠を確認します。ルール12番サーチャージです。
NH842/NH844とNH841/NH843を使うと25ドル罰金が徴収されます。
それ以外の便にも高額なフライトサーチャージがあるのでご注意ください。

Lクラスバリューはキャンセル不可・予約変更手数料は70Sドルです。

航空運賃の取説はぶっきらぼうです。時には矛盾だらけで空回りするケースがあり、多角的視点と読解力が試されます。だから購入経験がない国際線予約デスクのコミュニケータさんも簡単にはさばけないんです。システム・AIによって提示されたものをお話しする伝言ゲームになってしまいます。
気付いていましたか!!
おしゃべりを通して「客の希望と突きつけられた現実」の違いを確認する作業、運用や効率の提案はしません。
ANAはコールセンター担当者をオペレーターからコミュニケーターに変更したんです。それをサポートするのが運賃課と責任者になります。そう、使った事がない・購入した事がない方々です。そのおしゃべり係に決定権はなく、上からの指示・仕組まれたものの中から予約システムが選んだものを買うのか買わないのかを手伝う作業なんです。客に知識があり誘導できるなら、快く手伝ってくれます。近年は特典航空券確保は非常に難しいものです。それを組み合わせて長いルートを作るRTWなら尚更です。ANAのダイヤモンド枠・UAの1K枠・SQのPPS枠など、各キャリアが「自社のステータス会員を優先して他社へは空席を出さない」モノになっています。複数社のステータスを持っていれば、一時だけ空席待ちを入れてもらい確保するキャリアのステータスFFP番号に差替える事で、KLという「確保出来ました」のコードを返す技が使えます。しかし他社の優先ステータスがなく一般会員なら永遠に取れないアワード枠を探し続ける事になり、係員は客に何時間も拘束されます。何度も電話をされて毎日1年分の空席を調べる、そんなコーディネーターのような役割を担ってしまします。無駄を省きたいANAの思いがRTW特典の廃止に繋がりました。上級者ほど気にしていないと思います。この10年の厳しい特典枠ならアワードをいくつかに分けた方が取りやすさがあり、空席待ち可能なANA便も多く利用できます。
このチャンネルでは、海外発の航空運賃と使い方を紹介しています。
しかし、日本発に優位性があればメインテーマも変わります。今回、シンガポール発運賃・SQとの共同事業の解説ですが、重要な発見が沢山ありました。ルール・フルフレックスがなくなった事、サブクラスの格付けごとにルールが緩和される面が強く反映されている点です。これこそがANAの担当者の企みです。今後他の運賃にも適用される可能性があると思います。如何に安く買えるかより、残席調整に負けず条件良く使うかを大事にした作品を創りたいと思っています。
今あるものをどう生かせるか、一つずつ丁寧に読み解いていきましょう!


8/25(月)夜、諸々と間に合えばテストLIVEをするかもしれません。
その時に「NH販売のSQ運賃」の解説がテーマになります。
この資料はその比較素材です。「~8/31」までのSQの自社便販売価格です。
これが「SQの意図」を読む大事な資料です。最安値Kクラスの料金・価格差が何を意味するか考えて下さいネ。宿題にします!!

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《動画を作成したので参考にしてください!!》
8/22 20:00に一般公開予定です!